生後七ヶ月

絶賛ひとみしり中の娘に会いに、二週続けてお客さんが我が家に来てくれた。

最初は妹。
彼女には、娘が産まれた直後からおむつ替えやらお風呂やらでずいぶん世話になったものだが
その恩も忘れて泣いて心を閉ざすわが娘。

妹は「あんなに面倒みてあげたのに…!」とショックを受けていたけれど
何時間か一緒に過ごすうちに慣れたのか諦めたのか、抱っこを受け入れるまでに成長した。

最初のうちは妹の顔をみるたびに
「なんか知らない人がうちにいるんですけどー!」
と怯えて泣いていたが

「なんかこの人ずっとここにいるわ…」

「よくみたら両親と親しげに話してるっぽい…危ない人じゃないのかも…?」

「お風呂はいってもまだいる…もう帰らんわこの人」

「朝になっても居るとはね…どれひとつ抱っこされてみましょうかい」

と、だんだん心を開いていく様子が垣間見られ、娘の成長が感じられたのだった。



翌週は東京のはじっこから北関東のはじっこまで、中学からの友達が夫婦ではるばる遊びに来てくれた。
車の中で待機していた娘は、客人二人が乗り込んだ途端に3000ヘルツをおしげもなく絞り出し火がついたように泣き出したので
あっ、これ今日終わったわ
と泣きっぱなしの一日を覚悟したのだが、先週の妹によってお客さん耐性がついていたのか
数分で泣き止み、あとはわりと機嫌よくすごしてくれた。

午前中は偕楽園の梅まつりに行き、不思議なゆるキャラや梅の花を楽しむ。
娘の顔にも無理やり梅の花を近づけてみたけど、若干迷惑そうな顔でスルーされた。

それから会場でココアが1杯350円で売っているのを横目で確認し、ドヤ顔で水筒にいれてきたココアを振る舞った後にレストランへ移動。

お客さんという大義名分がないと子連れで外食するのも億劫でなかなか行かないので、久しぶりにすてきなレストランへ行けて楽しかった。
そして久しぶりの牛肉はすごく美味しかった。

昼食後はわが家でしばらく娘をあやしてもらう。
ウッキウキ大爆笑とまではいかなかったが、ニコッと微笑みは出たので、だいぶ心を許したねぇと思う。

日帰りで慌ただしかっただろうけど、遠くから来てくれて嬉しかった!ありがとう!



3月の頭に、娘の初節句をお祝いしに旦那のご家族が家に遊びに来てくれるので
どうかそれまで娘にはこのお客さん耐性を忘れぬよう過ごして欲しいものです。