ドイツでの食事情

この一ヶ月、ミュンヘンを拠点として近くの街に色々と行ってきたのだが、総合的にドイツで食べたご飯はとても美味しかった。

行く前のイメージとしては
「ドイツ?ソーセージと芋とザワークラウトでしょ?」と思っていたのだが

実際は、肉とソーセージと芋とザワークラウトだった。
旦那はそこにビールもプラスしていたけれど。

ドイツ料理の野菜は基本的にジャガイモか酢漬けのキャベツのみだったので、付け合わせで生野菜とかグリル野菜とかが出てくると非常に嬉しい。
もちろんスーパーでは他の野菜もたくさん手に入るし、レストランでもサイドメニューには野菜もあるんだけど、メインの肉と芋の量がすごいのでなかなか副菜を頼む余裕が無かった。

肉料理は、鶏肉は何故かどれもパサパサしたものばかりでイマイチだったけれどその他の肉はどれも美味しかった。
圧倒的に豚肉料理が多かったが、牛肉やラム肉、鴨肉、鹿や猪も食べた。ジビエは少し固めだったものの臭みはほとんど無くて食べやすかった。
私の行ったバイエルン地方ではシュバインハクセという骨付きの豚スネ肉を焼いた料理が名物らしく、あちらこちらでそれを食べた。皮がカリカリしててすごく美味しい。

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写真はシュバインハクセとザワークラウトとダンプリングという芋の団子。

付け合わせの芋にもいくつか種類がある。
ただのふかし芋、ジャーマンポテト、マッシュポテト、そして一番多かったのはこのダンプリングだった。
これは芋と小麦粉を混ぜて団子状にしたものなのだが、お店によって結構違っていた。粉の割合が多いとただグニュグニュするだけで美味しくないけれど、粉が少なめで芋の食感がゴロゴロ残っているようなのは素朴な味で美味しかった。
でも正直なところ、一番美味しかったのはただのふかした芋だった。

スープも美味しい。魚のスープやレバー団子の入ったコンソメスープ、ジャガイモのポタージュなどが定番メニューだった。
ただ、どれもこれも味は良いのだが塩分が強く、スープというよりソースじゃない?と言いたくなるようなものも多かった。

塩気が強いのはスープだけじゃなく、お肉も付け合わせもパンも、どれもこれも基本的に塩気が強かった。プレッツェルをつまみにビールを飲んでいるおじさんもちらほら見かけたし、色々な食べ物がお酒に合うように作られているのかな?

ソーセージはお店のメニューにはもちろんあるけれど、スーパーで安価で売ってるもので充分おいしいし、クリスマスマーケットの屋台とかでもちょくちょく売っていた。寒空の下で食べる熱々のソーセージは美味しかった。
白ソーセージにはハニーマスタードをつけて食べるのが定番なのだが、このマスタードは全く辛くなく、むしろ甘くて美味しかった。ソーセージのしょっぱさがマイルドになる感じ。


今回ドイツに行くにあたり、1歳の娘の食事をどうしようか心配していたけれど
娘はドイツパンやジャガイモがたいそう気に入ったみたいで、思っていたよりモリモリ食べてくれた。
ただ、ドイツパンは日本のパンにくらべて塩気がきついのであんまり食べさせ過ぎるのもどうかなー…とは思ったのだが
これまで食が細くて悩んでいた娘がこれをきっかけに何故だか色々食べてくれるようになり
日本に帰って薄味の離乳食に戻しても今のところ食欲が衰えずたくさん食べてくれているままなので
まぁ結果オーライなんじゃないかと思い、ミュンヘンにはとても感謝している。



ドイツでのおやつ事情についても書きたいけれど、長くなってしまったのでまた別で書きます。