オートボタンを発見した件

ここ1週間くらいのことだけど、寝かしつけがものすごく楽になったという話。
これまで娘の寝かしつけをするにはいつも短くても30分はかかっていた。
横に寝転んで背中をトントンしたり、歌ったり、時にはこちらが先に寝落ちしてしまったり。

トントンするのも「左手も一緒に!」「やさしく!」「布団の上から!」などとけっこう細かい指示があるし
歌を歌えば途中でぶったぎられて別の曲を指定されるのもいつものことだし
21時頃にこちらが寝落ちすると夜中の変な時間に目がさめて眠れなくなったりするし
娘も眠たくない時は1時間くらい元気にベッドで跳ね回って夜更かしするし。

甘えて抱きついてくるのは可愛いし、毎晩仲良く触れ合える時間は楽しいけれど、
それはそれとして寝かしつけって時間かかって大変だし、毎日のことだからけっこうめんどいなぁと思っていた。
だけど寝るまでついていないときっと泣いちゃうし、ひとりきりじゃ眠れないでしょうと思い込んでいた。

そんな寝かしつけライフが一変した出来事。
先日、寝かしつけをはじめたばかりの時に旦那が帰宅した日があった。
普段はそのまま寝室から出ずに寝かしつけを続行するのだけど、その日はたまたま旦那に用事があったので、
娘に「ちょっとお父さん帰ってきたから行ってくる、いい子でねんねして待っててね。」
と言って寝室のベッドに一人で残していった。
ささっと用事をすませ5分ほどで寝室に戻ると、娘は私が出て行った時の体勢のまま、おりこうさんにベッドでじっと横たわっている。
一人で待てて偉かったねぇ、さぁじゃあ寝ようか。と言うと、さっきまで石像のようにおとなしくしていた娘が急に元気を取り戻し
キャッハー!とはしゃぎだしてしまった。

あれっ、さっきまであんなに静かだったのに、私が戻ってきたとたん急に元気になってしまった…
さっき独りにしたときすっごい静かに横たわっていたな…あのままにしといた方が寝るんじゃない?
むしろ今からまた独りにしてみてもいけるんじゃないか?

なので試しに、娘に「忘れ物してきちゃった!取りに行ってくるからちょっと待っててね。」と伝え再び独りにしてみた。
そしてそのまましばらく部屋に戻らずにいたら、娘は泣き声ひとつあげずに静かに眠りについていた。

えっ、なにこれすごくない?でもたった1回だし偶然かな?
そう思って、ベッドに入って5分ほどしたら一人にして出てくる、というのを翌日から一週間ほど続けているのだが
なんと今のところ毎日成功している。

最初は寝かしつけを切り上げて部屋を出て行くとき、娘が「行っちゃうの…?」と言ってきたので
寂しい思いをさせているのかな、とほんのり罪悪感を感じていたのだけれど
2、3日もすると「じゃあもう行くね」とベッドを出ると「うん、ばいばーい」とアッサリと別れられるようになった。

ちょっと楽すぎていまだに信じられない気持ち。
例えるなら、全自動の機能があるのに気が付かないで手動だと思い込んでいたような。
夜中に3時間おきに授乳していた新生児時代が洗濯物を手揉み洗いしていたようなものだとすると
トントンする寝かしつけで朝までグッスリの幼児期は全自動洗濯機を導入したくらい楽だなぁと感じていたけれど
洗濯が終わったら自分で干して乾かして畳まなきゃいけなくて、それはもう仕方の無い手間だと思っていたら
実は乾燥まで自動で終わるボタンがあった!くらいの感動。

家電も子供も、日々進化する毎日。